June25

第一課 本文II いう

私は毎日使っている丸々線の特急電車に乗るには、500円の特別料金を払わなければならない。ちょっと高いけれども、暑い日やとても疲れた日などは、「コーヒー一杯飲んだつもりで」と考えて、つい乗ってしまう。

この電車に乗っていて、いつも気にかかることが一つある。「特急券をお持ちでない方はお乗りにならないでください」というアナウンスである。敬語の使い方が間違っているのでも、言い方が失礼なのでもない。文法も正しいし、声も優しい。けれども私には、「乗せてあげるから券を買ってきなさい」と命令されているような感じがする。「お乗りになる前に特急券をお求めください」とでも言えないだろうかと思ってしまう。

いつかどこかで、「私が子供たちに話す言葉は『残さないでご飯を食べなさい』とか、『そんないたずらはやめなさい』とか、『テレビはもう少し離れて見なさい』と、一日中、命令や禁止の文ばかりだ」という若いお母さんからの新聞への投書を読んだことがある。確かに言葉の形はそうだが、お母さんの命令文からは「たくさん食べて大きくなるんですよ」「近くでテレビを見ていると目が悪くなりますよ」という子供への優しい気持ちが伝わる。

優しく言ったつもりでも、「~しなさい」と聞こえ、「~しなさい」と言っても優しさが伝わる。学校では、漢字や、文法、言葉の意味、敬語の使い方などは教えてもらうが、言葉の伝わり方や言い方は教えてくれない。相手のことを考えた正しい言葉とその使い方。特急電車に乗りながら、いつも考えさせられる。

第一課 本文I 身振り

第一課 本文II いう

第二課 本文 I 動物園

第十一課 本文II 「お母さん、さようなら」
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